LexisNexis®では、お客様とともに 法務業務を変革することをミッションとしています。このミッションは、当社が開発するすべての製品と提供するソリューションの中心にあります。私たちはテクノロジーに重点を置いており...
海外への進出や、海外グループ会社管理など、企業がグローバル競争で生き抜くためには、経営にとって”リーガル視点”が必要であると言われるようになりました。複雑化・多様化するビジネスにおいて、どのような視点で...
AIの規制をめぐる法案は今年、特に米国では州レベルで具体化し始めており、業界関係者は2025年の新たな法案提出の猛攻に備えています。レクシスネクシスの調査報道サービス『MLex』は、「人工知能を規制することを目的とした法案が...
企業の経営戦略において、重要なファクターである“コンプライアンス”。コンプライアンス経営の成否は自社の存続にも関わるため、さまざまな取り組みを行っている企業も多いと思います。 その一方で、「自社が行うべき...
世界規模で社会が激しく変化し、変化のスピードも加速しているいま、グローバルで事業を展開している企業にとって、現地の法規制や摘発に関する情報をいち早く手に入れることは不可欠です。 さらに、国によって異なる法規制やルールへの個別対応だけでなく...
企業内における法務部門では、社内弁護士による法律業務と、法務関連業務のオペレーション チームの2つの側面によって全体が構成されています。後者は、コラボレーションとワークフローの合理化を支援するためのプロセスやテクノロジーが中心となるビジネス的側面を持ちます。リーガル オペレーションがリーガル サービスの技術的側面を管理する一方で、弁護士は、法律問題の複雑さに応じて、独立して、あるいは外部の弁護士と連携してリーガル サービスを提供します。
法務部門には、会社を守るという明確な目標があります。これには、知的財産を含む広範な法的課題、社外弁護士との連携による社外との法廷闘争、規制遵守への適合、会社の利害関係者への法的助言の提供などが含まれます。
弁護士が法的サービスの提供を実践する一方で、リーガル オペレーションのチームは社内の他部門と連携して法律のビジネス面を実践する。リーガル オペレーション ディレクターは、マーケティング、財務、製品、エンジニアリング、調達、その他の部門と協力し、ビジネスを成長させるハイレベルな戦略を目指します。 リーガル オペレーションは、リーガル サービスの提供を合理化・最適化し、企業全体の効率性、費用対効果、顧客満足度を確保することを目的とした多面的な分野を網羅しています。
リーガル オペレーションのメリット
リーガル オペレーションの役割は、法律業務とそれを支えるビジネス オペレーションとのギャップを埋めることです。プロジェクト管理、プロセス改善、データ分析の原則などを適用することで、リーガル オペレーションの専門家は、法務チームの全体的なパフォーマンスの向上に努めます。
このようなリーガル オペレーションを導入している法務部門には、さまざまな利点があります。リーガル オペレーション機能を活用する最大のメリットの1つは、戦略的な計画を立て、課題に備え、成功を収められることです。リスクを管理し軽減することは、リーガル オペレーション チームの主要な目標となり、その挑戦は終わることはありません。
強固なリーガル オペレーション戦略を導入する数々のメリット:
リーガル オペレーションの責任
リーガル オペレーション担当は、様々な業務に責任を持つことになります。その中には、戦略的プランニング、法務予算やその他財務の管理、ベンダーの採用と管理、プロジェクト管理、人材採用、技術選定、調達部門との協業や自発的な商品調達などが含まれます。 また、法律部門の中核には、企業全体に価値を提供する必要があり、企業法務は、組織の収益に積極的に貢献し、影響を与えるよう努めます。レベニューセンターではなくコストセンターとしての法務部にとって、これは極めて重要な点です。継続的改善への道は、機敏で柔軟な行動が必要とされます。変化や成長に抵抗する企業では、これは困難なこととなるでしょう。
リーガル オペレーション 担当者の責任
リーガル オペレーション 担当は多くの職務を担っており、その責任は組織の規模や構造によって異なります。しかし、一般的な責務には以下のようなものが考えられます:
これらの考えを体系化して提唱しているのは米国の非営利団体「The Corporate Legal Operations Consortium(CLOC)」で、リーガルオペレーションズのフレームワークを「法務サービスの提供にビジネスの管理手法やテクノロジーを適用すること」と定義づけました。日本では、2018年に経済産業省が、法務機能を活用した新事業の創出や企業価値の向上を目的に「国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会」を発足、2022年に「CORE8」というリーガルオペレーションズの核となる8項目を発表しています。
リーガルテクノロジーが法務業務の成功にどのように貢献できるか
リーガルテクノロジーの導入は、法務部門において、法令調査から案件管理、ワークフローとのコラボレーション、分析レポーティング、契約ライフサイクル管理などのあらゆる法務業務のサポートを提供します。 企業法務部門において、リーガルオペレーションズ機能の有無にかかわらず、リーガルテックは法務部が限られたリソースの中で効率よく責務を遂行するための強固な基盤作りに貢献します。
法務部門の成熟度は、最適化、効率化、価値の最大化に向けた成長の連続性に影響を与える様々な要因によって決まるといえます。部門の規模は、その成熟度に影響を与えることもあれば、与えないこともあるでしょう。各企業の法務部門の多くは、優れている分野がある一方、足りない部分を持ち合わせています。課題を認識し、調整し、成功するまでの道のりを知ることは、部門横断的な目標に沿った生産的で効率的な環境を作り出すことができます。
法律業界が進化し続けるにつれ、リーガルオペレーションの専門家の役割はますます重要になります。法務の専門知識とビジネス感覚を融合させることで、効率性、費用対効果、顧客満足度の向上に極めて重要な役割を果たし、最終的に法務組織の成功に貢献することでしょう。
法務業務のための堅牢なエンタープライズ リーガル ソリューションの導入については、こちらよりお問い合わせください。
ブログ原文記事 (英語): What Is Legal Operations?